現在広く普及しているペースメーカーは、電池寿命が約8年と長い。また、患者の心臓の状態や重症度に応じ、電気刺激のモードを変更して使用するのが一般的である。モードを変更する場合は専用の装置 (Programmer) を使用し、ペースメーカーへ向けてモード変更の磁場を照射することによって変更を行う方法が一般的である。このモード変更は、ペースメーカーを患者の体内に植込んだままの状態で行うことが可能である。
携帯電話
携帯電話・PHSの普及に伴い、それらの端末から出る電磁波で心臓ペースメーカーが誤作動する可能性が、実験などにより指摘され、公共交通機関や病院等で、端末の電源を切ることが呼びかけられるなど、社会問題になった。しかし、日本では利用者のマナーの悪さに対するマナー啓発キャンペーンとして悪用され強調された結果、不必要に心臓ペースメーカー装着患者の恐怖心をあおり、心身に被害をもたらしてしまったという面もある。
実際に、携帯電話が心臓ペースメーカーに対して誤動作を引き起こしたという事故は世界中で一例も報告されていない。日本以外では携帯電話使用による心臓ペースメーカーの誤作動の可能性さえ指摘されておらず、公共交通機関で携帯電話の電源オフの呼びかけ実施している地域は世界でも日本のみ、もしくは極めてまれで異常な状態である。最近ではペースメーカーに対する影響を理由とした電源オフの呼びかけアナウンスは行わなくなってきている。
携帯電話通信方式の世代交代によって干渉のリスクはさらに大きく下がっており、またペースメーカーにも日々干渉防止の改良が施されている。2006年に行われた調査では、800MHz帯の電波を利用した端末の最大干渉距離は3cmであった。「最大干渉距離」とは、干渉が起こる最大の距離であり、それ以上離れると干渉が起こらなかった距離である。また、いずれも携帯電話端末を遠ざければ正常に回復することが確認された。
送信所
送信所は一般人の生活域には存在せず、人里を離れた山頂や鉄塔に設置されている。送信所には携帯電話などの機器とはけた違いのパワーがある。東京タワー、手稲山等は多数の超強力(合算すると100kwを超える)な電波が飛ぶ。送信アンテナからは広い範囲で電磁波が放射され、強さはけた違い(携帯電話の10万倍にもなる)であるため、ペースメーカー装着者は安易に近寄ってはならない。ただし、電磁波の強度は距離の2乗に反比例して減衰するので、近づきすぎなければ影響はない。
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